初めてサンフランシスコを訪れるということで、空港からの移動手段に悩まれている方もいるのではないでしょうか?電車、タクシー、Uberなどいくつか選択肢がある中で、コスパが良くて中心部へのアクセスに便利な電車BARTを使う予定の方も多いでしょう。
今回はサンフランシスコの鉄道BARTについて、チケットの買い方や乗り方、乗り放題チケット等について解説します。また、チケット券売機で購入するのが不安な方に向けて、事前に日本で購入し現地空港でチャージ済みチケットを受け取ることができる裏技もご紹介します。
私は実際にその裏技を使ってBARTチケットを入手し、市街地と空港の往復に利用しました。BARTの利用頻度や移動する距離によってお得になる場合とそうでない場合がありますので、その違いについてもご説明します。できるだけ交通手段にお金をかけたくないという方はぜひ最後まで読んでみてください。
BARTとは→サンフランシスコの公営高速鉄道
BARTとはBay Area Rapid Transitの略称で、サンフランシスコ/ベイエリアの各地をつなぐ公営高速鉄道システムです。
(参照:BART公式サイト)
簡単に言うと、BARTはサンフランシスコ・オークランド周辺を繋ぐ電車です。
1972年9月に開通した鉄道で、サンフランシスコ国際空港へ通ったのは2003年です。オークランド国際空港へはAirBartバスでアクセスします。また、BARTは2004年にアメリカで最も優秀な輸送システムに選ばれており信頼性も高いです。
観光目的で訪れる方が利用する目的としては、サンフランシスコ国際空港からPowell駅等市内中心部への移動が最も多くなります。
サンフランシスコ空港のBART乗り場
サンフランシスコ国際空港のBARTステーションは国際線ターミナルの2階に位置しています。ターミナル1・ターミナル3から少し歩いた場所にあり、上記のような標識を確認しながら行けば特に迷うことなくたどり着くことができますよ。
(参照:BART公式サイト)
ロータリー形式の扉を通れば、BARTステーションに入ります。中に入ると切符券売機や改札機が見えますよ。
BARTチケット(切符)の購入方法
切符を買う方法は駅の販売機を使うのが一般的ですが、ツアー会社を通して事前に購入しておく方法もあります。両方で購入してみて分かったメリット・デメリットを説明していきますので、参考にしていただけると嬉しいです。
ツアー会社を通して事前に購入する方法
ツアー会社を通して日本からインターネットでBARTチケットを購入することができます。私が購入したのは、VELTRAのチケットです。渡航前にインターネットで購入しておいて、現地の空港内インフォメーションでバウチャーを見せれば簡単にチャージ済チケットを受け取ることができますよ。
メリット
- とにかく楽
- 難しい券売機の操作が不要
- すぐに改札を通れる
- ポイントが貯まる
- 現地ツアーと組み合わせると安くなる場合がある
券売機の操作が不安な方や英語が苦手な方にとって、機械を触らなくても良いのは大きなメリットですね。券売機は後ろに人が待っていたりすると焦ってしまうという方もいると思います。とにかく楽にスムーズに移動したい方には事前購入がもってこいです。
デメリット
- チャージ金額が固定($21)
- 空港インフォメーションデスクの受付時間内しか受け取れない(8:30〜22:30)
- バウチャーを印刷して持参する必要がある
VELTRAで販売しているチケットはチャージ金額が$21で固定になっています。中心地のPowell Streetステーションへは片道$9.65ですので、往復でも$19.3。したがって空港とPowellステーションの往復利用のみだと差額の$1.7余ってしまいますね。ただし、返金はできないので注意が必要になります。お土産だと思ってそのまま持ち帰るのも良いですし、BARTチケットは追加チャージすることができるので、どこか別の観光地へ行く際にチャージして利用しても良いですよ!
それから、チケットを受け取るインフォメーションデスクは8:30〜22:30の間しか人がいません。特に早朝に到着する便で行かれる方は待つ必要があります。私は深夜到着便でベンチで寝てから朝を迎え、8:30になってからチケットを受け取りました。インフォメーションデスクの近くにはベンチが多く並んでいますし、スターバックスもありますので時間潰しに困ることはありません。
券売機で購入する方法
日本から観光でサンフランシスコを訪れるほとんどの方は駅にある券売機でチケットを購入しているでしょう。現地に遅れて着いたため、タクシーを利用することにした場合などは、事前購入したチケットは無駄になってしまいますね。融通が利くという点では乗車前にチケットを買うのが最善の方法です。
メリット
- チャージ金額を自由に決められる
- おつりとして小銭をゲットできる
観光の予定がしっかりと決まっていて、移動には$〇〇必要と分かっている場合は、その金額分チャージすれば良いです。乗車運賃の合計が$21(事前購入チケットのチャージ金額)を大きく下回る場合は券売機での購入をおすすめします。
また、券売機でチケットを購入すると、アメリカで生活するのに欠かせない小銭を手に入れることができます。外貨両替で大きな紙幣しか持っていない方は券売機や空港内のカフェを利用して小銭も持つようにしましょう!
デメリット
- 券売機の操作が難しい
- 列が長いと待ち時間が発生する
- 後ろに並んでいる人からの無言のプレッシャー
BARTチケットの券売機は操作が難しいことで有名です(笑)。日本の電車のように金額順で運賃が選択できるようにはなっていません。自分で$○必要か事前に計算しておいてチャージする必要があります。
簡単に言うと、BARTは切符が全てSUICAのようなチャージ形式です。
一人旅の方は特に後ろに並ぶ外国人からのプレッシャーを感じてしまうかもしれませんが、落ち着いて操作しましょうね。分からなかったら勇気を出して周りに聞いてみてください。
英語で聞くのもできるか心配だ…。という方のために上で紹介した事前購入があります!
改札を通過していざ乗車
チケットを手に入れたら改札を通ります!緑色の矢印マークの改札にチケットを挿入するとゲートが開きます。
BART座席は日本の電車のようにマットでできています。ニューヨークをはじめとするアメリカの鉄道は硬いプラスティック製の座席が多いので驚きました。
高速鉄道というだけあってスピードは速く、騒音が半端なかった。会話がかき消されました…。あと窓の汚れが酷かったです(笑)。
観光客が多く利用するPowell Street Station
ユニオン・スクエアや大型ショッピングモール、ケーブルカーの発着場所が近くにあるパウウェルストリート駅で降りる方が多いです。観光客の方が一気に降りる駅なので乗り過ごすこともないでしょう。
まとめ
サンフランシスコを観光で訪れる方のBARTの利用目的は、「サンフランシスコ国際空港ー市内中心部」間の移動がほとんどだと思います。
私は空港と市街地の往復、短距離の移動1回のみにBARTを使って、他はMUNIをメインで利用しました。BARTに乗る回数を考えてみて、ほとんど空港の往復しか使わない場合は現地ツアー予約サイトveltraで事前に購入しましょう!
実際に行ってみると、長距離フライトを終えた人にとって「とにかく楽」がいかに重要かが分かりますよ。